染帯(染め帯)名古屋帯(なごや帯)の小さな友禅工房

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ホーム図柄と彩色のこと

当方では現在、名古屋帯を中心に制作しています。

お誂えのご注文のみ、振袖や訪問着なども承っています。

名古屋帯をおもに制作している理由は、おもに以下の4つ。

* 友禅の訪問着姿も良いけれど、紬や小紋に染め帯という着姿が好き。

 着物の場合、縫い目の柄を厳密に合わせるには、最初から仕立て上がりの寸法に合わせて制作しなければならないが、帯の場合はほとんどその必要がない。

 友禅の着物はフォーマルなので、普通はそれほど数は必要ないが、友禅染め帯は基本的に普段着なので、何枚あってもいい。また、着物1枚に対し帯が数本あれば着こなしが広がる。

 染め帯は普段着だから、そして全身にまとう着物と比べて面積が少ないから、少し大胆な遊びを試みることができて、制作者にとっても面白い。

 

着物は、世界の民族衣装の中でも際立って、後ろ姿の美しい衣装だと思います。

日本人の美意識が育んだからこそでしょうね。

襟元から肩の線、ちらと揺れる八掛の動きなどもさることながら、後ろ姿を印象づけるのはやはりお太鼓です。

マルニ友禅工房の染め帯には、古典柄のアレンジ、写実的なもの、大胆にデザイン化したものなど、さまざまな図柄があります。

いつも心がけているのは、

 あっさりとさりげない図柄でも、何かしらの情感を切り取って封じ込めたような、その帯だけの風情をがあること。

 遊びのある大胆な図柄でも、品と格を保つこと。

そして季節感もやはり楽しみの一つです。

身につける時期が短ければ短い程、昔ならこの日一日しか着られないものなど、粋とされていたようですね。

  

図柄を生かすのに重要なのは、実は印象を大きく左右する熟練した技術と、そして彩色です。

彩色は楽しい悩みどころです。

図柄の情感を表すため、全体を見ながら、“ここにはこの色しかない”という一色を求めて試行錯誤しています。

お客様のお誂えから、刺激をいただくこともしばしばです。

例えば右の獅子頭、地色違いのご要望で、からし色地、臙脂色地、白地、黒地などを制作しました。

黒地に黒い獅子頭、ふちを太めの金でくくって、とのご依頼を受けた時は一瞬驚きましたが、仕上がってみるとなるほど・・・。

美意識の固定概念から解き放っていただいたように感じました。

 

作り手にとっては全てが勉強です。

ご注文でなくても、どうぞいろいろなご意見をお寄せくださいませ。

 

 

 

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